学会長挨拶

地質汚染−医療地質−社会地質学会会長
村尾 智

社会地質学会は、地質汚染−医療地質−社会地質学会として、2004年の12月に設立されました。2016年の1月に現在の名称に変更しております。現在、約100名の個人会員と、7社の賛助会員が参加し、年1回、国内で開催される「環境地質学シンポジウム」を中心に活動を行っております。海外との連携も視野に入れており、設立当初から、IUGS(国際地質科学連合)と協力を続けております。

環境地質学シンポジウムには、環境地質に加えて、地質災害、水文地質、資源探査、資源工学、地球倫理、リスク管理、政策、法律、ガヴァナンス、エシカルビジネスなど、多岐にわたる分野の専門家が参加し、中身の濃い議論を行っています。既に開催は20回以上を数え、出版物も30冊を超えております。また、ここ数年、海外からの参加者がふえております。

さて、福島の事例を持ち出すまでもなく、環境汚染や自然災害には、人災の側面があります。したがって、問題を予防、管理、解決するには、科学的データの提供だけではなく、人文社会系のノウハウを応用する事も必要となってまいります。研究には1つのテーマを深く掘り下げてゆく面がありますが、当学会は、研究を深化させるだけでなく、自然科学と人文社会科学を横につなぎ、橋渡しを行い、社会のシステム作りや、政策提言に貢献したいと考えております。このため、今後も、対象を地質学に限定せず、幅広い分野からの発表を受け入れて参ります。また、研究機関以外からの参加を歓迎いたします。

当学会は当初の目的を「現実の社会に起きている自然と人間との関係に由来する諸問題の自然科学的解決を進めていくための学問的な場を提供する」としていましたが、ここ数年は人文社会系との交流が進み、人間社会と地球の関係を横断的に扱う場になっております。社会の期待に応える学会たるべく、引き続き、思索を深め、実践につなぎたいと存じます。皆様からのご支援とご鞭撻を、心より、お願い申し上げます。

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